高齢者の施設における死亡原因の第一位は誤嚥性肺炎です。

これまで施設では、排泄ケアや入浴介助あるいは食事や洗濯掃除といった日常生活において優先となるもののケアが主体となっていて、口腔内まで手が回らないというケースが少なからず見られました。

誤嚥性肺炎の原因が口腔内の汚れではないかと気づいた歯科医師が、東北大学の医師との研究チームと共に調査を行った事によって、その正しさが証明されたました。そしてその研究が認められた事によって、高齢者への口腔ケアが介護保険制度に導入されたのです。

訪問歯科診療において歯科医師の行うべき事というのは、診療や口腔ケア・リハビリをする事だと言えますが、それだけでなく時には施設の介護スタッフや介護者の方への「口腔ケアの講習会」を実施する事ではないかと思います。口腔ケアから「食べる機能の維持」までを実習に交えて、実際の口腔ケアの方法について研修していく事が大切です。

しかしながら、訪問歯科診療が必要な方は高齢者ばかりではありません。かかりつけの医療機関・医師と緊密な連絡を取り合いながら、知的障害・脳性まひ・ダウン症・自閉症などの方にも歯科診療を行う必要があります。

現在では、訪問歯科診療専用の切削するタービンやスケーラー、バキュームやコンパクトなレントゲン撮影機もあり、応診専用の歯科材料や器具等が開発され、医院内の治療と遜色ない治療が可能になっています。

専門の知識とスキルを持った歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士・歯科助手などのデンタルスタッフがチーム医療で診療していますから、虫歯治療は勿論、抜歯、歯周病治療や入歯づくりまで充実した医療サービスが行えるようになってきました。

                

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