寄り添いの訪問歯科診療

歯科診療の大切さを知っていますか?

カテゴリー: Column

もし回復や治療ができていれば・・・

膿漏の回復・治療が出来ていれば総義歯にせずに済み、延いては抜歯に至る事もなかったかもしれません。しかしながら、熱意をもって膿漏治療にあたってくれる医師というのはそう多くないように思われます。歯科不信の大きな要因の1つとも考えられますが、それならば総義歯にした方が良いという思考に陥るのも無理はありません。また、総義歯に対するもう一つの懸念は、「歯茎つまり義歯の土台となる部分の減り」だと言えるでしょう。Hさんの場合は40代。この年代ならば総義歯にしたとしてもまだ歯茎はしっかりしている為、向こう10年は大丈夫だと考えられます。しかし心配なのはその後です。歯茎というのは歯が無くなると徐々に減っていき次第に噛めなくなっていきます。ただ、この点に関しては個人差がありますので、例えば本ケースでHさんが必ずしもそうなるとは限りません。とはいえ、「総義歯が上手く使えなくなるまで土手が減るまで、目安としてざっと10年」この事を見通せずに総入歯にしてしまった事で、再び柔らかい物しか食べられない、老後の愉しみが1つ減ってしまうという話は少なくありません。となると、総義歯になる年齢も考えどころだと言えます。「少なくとも仕事の第一線を退くまでは」など最大限遅らせる努力が必要です。ブラッシング指導・膿漏治療の重要性が再認識されますね。

健康的な「歯」を維持しよう

禁煙外来

喫煙者が習慣的にニコチンを過剰摂取した場合ニコチン依存症になります。ニコチンを渇望し、やめようにもなかなかやめられません。

2003年5月に健康増進法が施行されて以来、非喫煙者に対しての副流煙・呼出煙による健康被害が一般に広まりました。分煙・禁煙の奨励も盛んになり、全国的にみても喫煙者の数は低下しているようです。

また、ニコチンなど各種有害物質の発生は主流煙より副流煙や呼出煙の方が多く、毒性も強いとされています。ですから大切な家族や周りの人への影響も考える必要があります。

喫煙と肺がん・咽頭がんなどの呼吸器系がんや、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脳卒中との関連は多くの方に認識されていますが、歯科の領域においても喫煙の影響は大きいのです。

口腔がん・舌がん・白板症のリスクが喫煙によって高まります。

ニコチンやタールの摂取の影響で口臭・歯や歯茎の着色や変色・末端血管の収縮がもたらす血行不良によってインプラント手術の成功率の低下・歯周病の進行などにも大きく関連している事が明らかになっています。

歯槽骨を吸収する破骨細胞自信をニコチンが活性化させ、より多くの骨を破壊し、溶かし、骨吸収する事も研究によって解ってきています。また喫煙は免疫システムにも深くかかわっており、とりわけANUG(急性壊死性潰瘍性歯周炎)は喫煙者やストレスカタの患者さんに多いと報告されています。

加えて、喫煙は抜歯など手術をした時の傷の回復が遅くなると言われています。この為、口腔疾患の治療や予防状上、喫煙者に禁煙を指導する事は重要です。米国では歯科医院での禁煙指導はもはや常識となっており、日本でも早急に取り組みを強化しなければならないと思います。

禁煙外来を扱う医院はかなり増えてきていますが、喫煙の歯周組織への影響というのは、比較的喫煙年数の短い若い年頃から現れます。

禁煙療法を歯周病の治療などと同時に行うと、その効果が実感でき更に頑張ろうという気になってもらえるのではないでしょうか。

ただし歯科での禁煙治療は基本的に保険外診療となりますので、まずは歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

                

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